ライブレポート

L'Arc〜en〜Ciel 2015/9/21@夢洲特設会場

夢の洲で奏でた記憶に残るライブ

f:id:lrchu_ak:20150924025251j:image

約3年ぶりにバンド結成の地、大阪の人工島・夢洲(ゆめしま)で、“L’ArCASINO”と題した2日間で10万人を動員したライブを行った。カジノを含む複合型観光施設の候補地であるこの地でイベントが実施されるのは史上初。ライブの開催が発表された6/19以降、シルバーウィークの交通手段やシャトルバスの待ち時間など不安の声も多く飛び交っていた。

開演予定時刻を30分ほどすぎたころ、オープニングアニメーションが流れライブの始まりを告げる。メンバーはL’ArCASINOのロゴがプリントされた真っ白なリムジンに乗ってサブステージから登場し、長く続く花道をゆっくりと進む。その周りをメンバーのイラストをあしらった紙幣が華やかに舞う。トランプやルーレット、チップをテーマにした豪華なステージへと到着すると、07年リリースのライブ定番曲「SEVENTH HEAVEN」、ハンドクラップで盛り上がる「Link」、バニーガールが登場した「Pretty girl」を演奏。hydeは「ようこそ!ラルカジーノへ! 日本に合法カジノが上陸した。君たちは最初のゲストだ!!夢と欲望の街、夢洲で一攫千金狙おうぜ」とシャウトし、青空の下で奏でる「Blurry Eyes」、「flower」へ続く。ピエロが登場した「And She Said」は“TOUR 2007-2008 THEATER OF KISS”を彷彿とさせる演出、カジノのコンセプトにぴったりの「ROUTE666」を久しぶりに披露するなど会場は大盛り上がり。kenのMCを挟み「HEAVEN’S DRIVE」では、hydeもギターをかき鳴らし4人の音が重なる。

そして再びリムジンに乗り込みサブステージへ移動。hydeが後部座席に腰掛け「ただいま」とファンへ声をかけたあと「懐かしい曲を」という言葉に続いて「Wind of Gold」。この曲を生演奏で聴くことが出来るとは。そして美しい夕焼けをバックに「ALONE EN LA VIDA」へと繋げる。今でも目を閉じると思い浮かべることができるほど美しい情景だった。オウムを絡めたMCの後には「MY HEART DRAWS A DEARM」で、kenが美しい音色を奏で、“夢”洲で会場がひとつに。メンバーが紙幣やチップを投げながらステージの後ろへ捌けていく。

ピエロがステージに現れ、ウェーブをするとスクリーンに映し出されたスロットが回る。何度か繰り返したのち、映し出された文字は「trick」! yukihiroが「You Wanted the Best!? You Got the Best! The Hottest Band in the World, L’Arc〜en〜Ciel!!」と叫ぶ。KISSへのオマージュで(最高を求めていただろう!? お前は手に入れた! 世界一熱いバンド、L’Arc〜en〜Ciel!!)と言う意味だ。4人全員がギターを持って歌う姿に会場のボルテージは爆発!続く「REVELATION」ではhyde以外の3人がパーカッションを演奏し、今までにないパフォーマンスを見せてくれた。

空が紺色へと変わるころ、ステージセットが左右に開き、新たにスクリーンが現れる。摩天楼が映し出され、照明の映える「CHASE」へ。妖艶な雰囲気に包まれ、ダンサーに釘付けとなった「XXX」、暫く演奏される機会のなかった「TRUST」では“AWAKE TOUR 2005”と同じように最後のフレーズを「僕は生まれていいの」に変えしっとりと歌い上げる。そして「L’Arc〜en〜Ciel、がんばりました」とhydeから突如発表されたNEWシングル「Wings Flap」を披露。(発売は12/23、ソニーストアで予約をすると先行視聴できます。ぜひ)。ライブ終盤は「Caress of Venus」、「DrIver’s High」とたたみ掛け、代表曲「HONEY」では花火が打ち上がる。さらにtetsuyaのベースソロで始まりを告げた「STAY AWAY」、躍動感溢れる「READY STEADY GO」で会場が揺れる。ラスト前のhydeの言葉「さよならしたくないね、楽しめた?こんなところ来たら一生忘れへん。開拓されて、すてきな街になったら、更地の時に伝説のライブがあってんで!って自慢してください」が胸にささるものだった。ラストを飾るのは「あなた」。会場から見える夢洲と舞洲を結ぶ夢舞大橋がスポットライトで虹色にライトアップされる。hydeの「みんなの声を聴かせてもらえたら」の声に答えるような大合唱だった。演奏後には7色の花火が打ち上げられ、この日のライブは幕を閉じた。

f:id:lrchu_ak:20150924025304j:image
(大石社長のInstagramより)

4人の凄まじさが詰まった素晴らしいエンターテインメントを魅せてくれた。そして彼らのファンに対する思いが伝わる温かいライブだった。特にあの夕焼けはファンの記憶に残り続けることだろう。

次の約束は無かったけれど、きっとまた彼らは私たちを驚かせてくれるに違いない。