ライブレポート

L'Arc~en~Ciel 25th L' Anniversary LIVE

4月8日 曇天の東京。
L'Arc〜en〜Cielの結成25周年を記念した「L'Arc~en~Ciel 25th L' Anniversary LIVE」が、東京ドームで開催された。特に印象的だったのは、彼らが音楽シーンを席巻した時代に3枚同時発売された「花葬」「侵食」「HONEY」を続けて演奏したこと。L'Arc〜en〜Cielの25周年を代表する楽曲と共に振りかえるようなセットリストだった。
1991年結成。私が生まれる前から活動し、私の10代を彩ってくれた。彼らは今もL'Arc〜en〜Cielとして歩み、私は今も生きている。あのころを思い出せても、全く同じ気持ちで聞くことはできないんだなと。ライブを観て初めて感じた演奏曲・演出以外での違和感。途中で抜け出したいと思うくらい空っぽだった。いつかその違和感が無くなった時、また観に行けたらいいなと思う。

 


翌日観た別バンドのライブは苦しいくらい楽しかった。4人が身体や目、そして呼吸を合わせて、楽しそうに演奏し、歌う姿に涙が出た。バンドってこうだよな、いいものだなと思った。

JACK IN THE BOX mini 11/5 @ 品川ステラボール

 

JACK IN THE BOX mini 品川ステラボール/ハッピーファーム(YUKKE BIRTHDAY UNIT)のみ

 

マイナー調の「HAPPY BIRTHDAY」のメロディが流れ、メンバーのVocal:maya(LM.C)、Guitar:悠介(lynch.)、Guitar:冬真(CLØWD)、Drum:莎奈(ユナイト)が登場。最後に本日の主役!Bass:YUKKE(MUCC)が姿を現すと大きな歓声が沸く。YUKKEのベースから演奏されたのは"キライ"の言葉が並ぶムックの「大嫌い」だ。"キライ キライ……"と呟くmayaの姿がリアルで、<みんなでこの夜を台無しにしてやろうぜ!!>と煽り、オーディエンスもそれに応える。<あなたが大嫌いです>のフレーズも、たくさんの<キライ>も確実にYUKKEに向けられたのに対し満更でもない顔をみせる。そしてこの日、下手ギターを務めた悠介のバンド、lynch.の「EVOKE」へと続く。YUKKEはお立ち台で悠介と背を合わせようとするも、避けられてしまうなど主役とは思えない扱いを受けていた。

MCではYUKKEが<YUKKE BIRTHDAY UNITです!>と挨拶をすると、mayaが<ありがとうございました!>とステージを去ろうとする。(この二人実はいいコンビなのでは?)

<5人バンドを組んだらやってみたかったというYUKKEがセレクトしたDir en glayの「Cage」、そしてLM.Cの「88」、Janne Da Arcの「ヴァンパイア」を披露! 「ヴァンパイア」では本家同様曲中に両手でマイクを持ったYUKKEが「あなたに抱かれて~」と歌いながらフロアへと降りファンの元へ…しかし直前で後輩2人に取り押さえられ、ヴァンパイアは無事失敗に終わった。

Janne Da Arc 「ヴァンパイア」

youtu.be


"YUKKE BIRTHDAY UNIT"の結成にあたり一番最初に声をかけたのは、悠介だったという。#ゆっけ許さない のタグが生まれたきっかけでもある人物だからだそう。そしてmayaについては、16年くらい大好きなのに、彼はYUKKEのことが大嫌いで、今日もらった花束の花言葉も"軽蔑"だったとニコニコしながら話す。そんなユニットメンバーを集めた経緯から、話題はバンド名へと移る。"YUKKE BIRTHDAY UNIT"じゃ今日で解散だからと、改めて名前を付けることに。YUKKE案の"ラブミックスジュース"は即却下され、<(YUKKEの苗字が)福野だからハッピーフィールド……野原みたいな>というmayaの言葉から"ハッピーファーム"に決定!するも<ダサい!一人残して脱退する!!>と声を上げる面々。悠介も首を縦にふっていた。

そして急遽YUKKEのリクエストで「EVOKE」をおかわり! 1度目よりもさらに盛り上がりをみせるフロア。さらに2度目の「大嫌い」では、私服にマスクをした逹瑯が登場!<出るつもりなかった>と話した彼の粋なサプライズに笑みがこぼれる。そしてmayaに対して<本当は(YUKKEのこと)好きなんでしょ?…キース!キース!>と2人を煽る。目を閉じ唇を向けるYUKKEにmayaから贈られたのはビンタと<YUKKEが大嫌いですーー!>のフレーズだった。

ここでゲストのKen&AKiが、マグロのユッケで作られたバースデーケーキを持って登場!<初めてステージ上で海鮮食べる…>と零していたが、味はおいしかったようで、フロアに笑顔を向ける。そしてKenがamazonで購入したという”ユッケ”づくしのプレゼントが贈られる。続いてステージの上から登場したくす玉を引っ張ると、たれ幕に"YUKKEおめでとう"の文字と、出演者全員からのメッセージ(ほぼ宣伝)が綴られていた。感激するYUKKEに<みんなへの感謝のスピーチをどうぞ>とステージ中央へ誘導する。しかしスピーチを始めたところで、AKiの<皆様、準備はよろしいですか? せーーの!!>の掛け声を合図に、<YUKKE許さない!!!>と全員が叫ぶと同時に、フロアから投げられた数百のカラーボールがYUKKEを襲う…! "サプライズ大成功!"と大爆笑のAKiと、ファンと一緒になってカラーボールを投げるmayaと悠介だった。

 それぞれ楽器を手にするとハッピーファームにKenとAKiの2人を交えてL'Arc-en-Cielの「flower」へ。mayaがハーモニカを吹き、Kenらがギターを奏でるセッションならではの光景だ。サビでは<みんな歌えるよね?歌って!>と、フロアも巻き込んでの大合唱となった。そしてラストを締めくくるのは、YUKKEがボーカルの「地獄のLOVE YOU ONLY」! <君が好きだよ~>で悠介に近づき、<キスがしたいよ~>でAKiの頬にキス!そしてmayaを追い掛け回すも最後まで避けられ続ける。最後は悠介から近づくもYUKKEが全く気づかず体がぶつかってしまう。そんな悠介に対し謝罪も込めてぎゅっとハグをしていた。
すべての演奏が終了し、写真撮影するからと全員を呼び込む間に、ステージ中央で感謝の気持ちを言葉にするYUKKEだったが、出演者らが彼のTシャツやズボン、袖などあらゆるところにカラーボールを入れはじめ、最後は体がパンパンに詰まっていた。
いじられつつも、先輩や後輩など周りの人から愛されるYUKKEらしいバースデーライブだった。VALSからスタートした本イベント"JACK IN THE BOX mini"はたくさんの笑顔に包まれて幕を下ろした。

ボール投げちゃったけど直接おめでとうを言えてよかった。たくさん笑って楽しんで、こちらが幸せをわけてもらったような気持ちです。12月に日本武道館で開催されるJACK IN THE BOXにハッピーファームが登場することを願っています。#ファームロス
余談。翌日のAKiツイートの画像を見てひっくり返りました。(だってこれ、私がツイートした画像なんだもの)

 

 

PARTY ZOO 9/25 @ 堂島リバーフォーラム

ただの独り言です。

 

懺悔会での出来事。
"PARTY ZOO大阪公演が誕生日"ってことを、逹瑯さんに伝えたら「良い誕生日になるといいね」って返してもらったんです。とびっきりの笑顔で。
そんなこともあり、25日をワクワクした気持ちで迎えた直後にこんなツイートが。

 

……………………新曲?

夢かな?と思い、一度アプリを閉じました。
誕生日当日に大阪でライブをやってくれるだけで、ハッピーが零れちゃって大変なのに、新曲なんて信じられませんよね。現実でした、はい。
新曲は激しくてエロくてかっこよくて、ミヤくんのコーラスがコーラスの粋を超えていて、それはもう最高でした。ライブに合うムックらしい曲で好きです。タイトルは「BILLYx2 ~Entwines ROCK STAR~」みたいですね、音源で聴くのが楽しみです。
名古屋でも思ったんですけど、中華街風のあの衣装ズルくないですか? (たつろーが名古屋と大阪で違う靴を履いてたので気になっています)

……あと、セッションでのミヤくんの大熱唱にまだ思い出し笑いが止まりません。でもお遊び感のあるステージでも全力を出してくるところ、好きです。キレッキレの彼の隣で、けんさんが笑いこらえるように口元締めてましたけど、セッションを終えたミヤくんのやりきった顔。すごくいい顔してました。舌ったらずっていいですね。改めて思いました。かわいいです。

「虹」は、ところどころしか覚えていません。コーラスが明希で、それに驚いてひざから崩れちゃって。M.A.D滋賀の「HELLO」でも崩れたんですけど、こんなことって年に何度もあるんですね。自分の予想を何倍も超えることが起こると、崩れるみたいです。心の準備が必要なので、10分先の未来を教えてくれる道具、出してください。

演奏していたのは、ラルクじゃないんですけど、いやラルクも一人いるんですけど、ちょっと超えちゃったんじゃない?って思ってしまうくらい、いいセッションでした。
なんなら、ちょっと泣きました。
 
ラルクのライブで泣いたことないのに。歳のせいですかね。

PARTY ZOO 9/11 @ ダイヤモンドホール

まだM.A.Dロスなのに、この先PARTY ZOOロスになったらどう責任取ってくれるんだ

遡ること2016年4月。MUCCとAKiによるMAVERICK DC presents DOUBLE HEADLINE TOUR 2016 「M.A.D」のファイナル公演で、MUCC逹瑯がゲスト(といってもほぼレギュラー)出演していたKenに対して発した<今度は、K.E.Nでやりましょうよ!>の一言をきっかけにPARTY ZOOが始動した。(逹瑯よく言った!ありがとう!)公演ごとにラインナップやセッション内容、そしてKen With Naughty starsを仕切る園長(!)も異なることから、どんなステージが繰り広げられるのか、楽しみで仕方なかった。

初日を迎えた9/11。愛知DIAMOND HALLにAKi、BAROQUE、gibkiy gibkiy gibkiy、MUCC、Ken with Naughty starsら猛獣たちが集まりパーティを催した。

 

17:10を過ぎたころ。
暗転と同時に「Fx$k the WORLD!」が響き渡ると、前に押し寄せる観客、そして大きな歓声のなか、トップバッターのAKiが登場。MOTOKATSU(Dr)とのセッションで観客を一気に引き込むと、加藤貴之/たっぱ(Gu)とYOUSAY(Gu)が加わり「FREAK SHOW」へ。ベースをかき鳴らしながら熱量たっぷりに歌い上げる。その勢いのまま「ミッドナイト/狂騒/DARLING:」に突入し、AKiの煽りに応えるように観客も拳を振り上げる。
<PARTY ZOO初日!!>
ステージに立つ彼はもう"シドの明希"ではなく、ソロアーティスト"AKi"だった。今日を楽しみにしていたと笑顔を見せつつ、話題はPARTY ZOOグッズのTシャツ背面の動物似顔絵イラストについて<イケメンの魚いたでしょ?アレ、俺!>と自虐を含ませつつ、笑いを誘う。(MC上手になってんじゃねえか!)エモーショナルなダンスチューン「FAIRY DUST」ではベースソロでフロアを沸かせ、叙情的な「Wait For You」へと繋ぐ。
<11月リリースの新曲やります>初披露とは思えないほどの盛り上がりをみせた「STORY」は、疾走感のある爽やかなロックチューンだ。前回のソロツアー時に披露され、音源化を望む声が大きい人気曲「libido」。ブルーの照明を浴びながら、首をなぞり舐めるように歌い上げる。彼の魅力は醸し出されるエロさだ。
ラストの「The Inside War」で、Kenがギターもマイクも持たずステージに飛び込む! 全身に豹柄を身にまとい、下手ギターのたっぱとじゃれた後、スッと姿を消した(笑)。
持ち時間、40分。今のAKiの魅力を最大限に引き出せた素晴らしいステージだった。初の全国ソロツアー後、V-NATIONや初の海外公演に出演したことが、AKiとしての自信に繋がったのだろう。正直、7月末のツアーファイナルからも成長を感じられた。多分彼はまだまだ伸びしろを持っているはずだ。AKiが真っ直ぐ観客を見つめるその目に迷いはなかった。


<次は誰かな?>

高揚する観客を、赤子の鳴き声のようなSEが襲う。sakura、kazu、aie、kazumaが黒い衣装に身をまとい姿を現す。gibkiy gibkiy gibkiyだ。9/11会場限定リリースの最新ナンバー「I LOVE YOU」。タイトルと曲の印象が真逆だが、これが彼らの提示する"I LOVE YOU"なんだろう。そのまま「箍を外す場合、穴に群れる具合」へ続く。狂気的な音に殴られるような感覚だ。
「蟻は血が重要である」、「形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが」ではKenが加わり、メンバーと目を合わせ音を奏でる。身なりは豹柄のふざけたおじさんだが、ギターを持つと、不思議とカッコよく映るからズルい。「脳内に」ではaieのギターをkazumaが掻き鳴らすシーンもあった。両手を合わせ、ステージを去っていく。衝撃的、と言えばいいのか。何もかも初めて見るステージだった。見てはいけないもの、いや何を見ているのか、私の脳では処理しきれない凄さがあった。


ステージ後ろに<Merry Go Round>の文字が流れる。Deeply Entwining Session企画、Merry Go Round Respectsの時間だ。
gibkiy gibkiy gibkiy+ミヤ(MUCC)のメンバーで「禁じられた遊び」、「モルモット」、「桜の満開の木の下で」の3曲を鳴らす。04年に解散し、ビジュアル系バンドに多大な影響を与えたMerry Go Roundの楽曲をリスペクトを込めて奏でるミヤの姿が強く印象に残っている。


4組目は、BAROQUE。光に包まれるようなライティングのなか、「DREAMSCAPE」でフロアを揺らしていく。伸びやかで美しい圭のギターフレーズは、どこかKenの音に近いものを感じる。しかし2曲目「ガリロン」の途中でトラブルが発生し、ギターの音が鳴らなくなってしまう。急遽、怜が機転をきかせ、アドリブの歌詞を交えて歌う。曲を終えると、彼は観客に背を向けてアンプの前に立つ圭にそっと近づきハグをする。
振り返った怜は、笑顔でサポートメンバーのTOKIE(B)、KENZO(Dr)の紹介に移り、<ギタリスト兼タオリスト圭!>と声を上げると、圭はタオルをギターに見立てて<ジャーン>と口ずさむ。(かわいい) その後も、ZOOバスでの移動話や、MUCCグッズのパーカーズーのことまで、2人は流暢に話を繋げていく。様々な困難を乗り越えキャリアを積み重ねてきたからこそ、焦る姿をみせずトラブルに対応できたのかもしれない。
圭のギターが戻ると、「SWALLOW THE NIGHT」で前半の2曲とはまた違った印象を植え付け「MEMENTO」へ。そしてロックチューン「魔女と林檎」「我代道」で先ほどのトラブルを吹き飛ばすようにフロアを熱狂させる。照明を落とし<僕が照明になるよ>と、小さなライトを手に幻想的な世界が広がり、バラード「CELEBRATE」を奏でる。ラストは「PLANETARY LIGHT」。途中、マイクを手にしたKenが乱入!怜と圭、そして観客と共にBAROQUEの音楽を楽しみ、ステージを後にした。


トリを飾るのは、MUCCだ。ミディアムバラード「THE END OF THE WORLD」で壮大な幕開けを告げる。そして逹瑯のデスボイスから、轟音が響き「ENDER ENDER」へ。そしてYUKKEが初めて作詞作曲を手がけたNEWシングル「CLASSIC」は、自然とフロアから手拍子が起こり、ライブに欠かせない1曲へと成長していた。発売おめでとう!
<ムックです>逹瑯の声に、フロアから大きな拍手と歓声が沸く。続けて<AKiはM.A.Dからさらにパワーアップして。V系と言ってもスタイルは様々で、俺とマオくんじゃ全然違うし。今日はV系の系譜を作ったkazumaさんや、2人でのスタイルを確立した怜もいる。でも今まで出てきたバンドを忘れさせるくらい、楽しませるのがトリの役目です!!>と、好戦的だ。その発言を聞き、後ろでニヤつくミヤの姿も印象に残っている。ムックは本当に楽しませてくれるから、ズルイ。
そしてポップなメロディに儚い歌詞が乗る「ハイデ」へと繋ぐ。くるくると回りながら跳ぶ逹瑯とミヤを見て、フロアも一緒に跳び、自然と笑顔になる。
攻撃的で展開の多い「KILLEЯ」では逹瑯が観客の上へと足をかけ、ミヤも両手をフロアへ伸ばし"こいよ"と煽ると、そのままラストへ向け加速するように「Mr.Liar」を叩きつけた。さらにライブ定番曲「蘭鋳」の前には<夢烏の皆さん。他のファンの皆さんにムックのライブは怖くないことを教えてあげて下さい>と、逹瑯が呼びかける。カウント前のジャンプ時には<ムックのライブ初めての人は1回立ちなさい>と、初見のファンを一通り弄ったあと、<全員死刑>で、フロアをぐちゃぐちゃに。ラストは「TONIGHT」で豪快に締めくくった。


再び幕が開くとミヤ園長の号令で集まった"Ken with Naughty stars"のKen(Vo)、ミヤ(G)、YUKKE(B)、Sakura(Dr)4人の姿が。4人で、02年にKenを中心に結成されたSONS OF ALL PUSSYSの「DANCE」を披露!06年以降活動休止(?)状態にあり、懐かしのナンバーにフロアも熱狂。そして、Kenは、圭を呼び込み<「Speed」をやります>と、発言したのだ。喜びと驚きの表情を隠せないファンたち。メロディとともに歌い出したのは、上手からこっそりと現れたAKi! 途中からちゅっちゅっとKenのリップ音がマイクを通して会場に響き渡る。お互いの腰に腕を回し、歌い上げた後は揃ってお辞儀をする。続いて登場したのは、LサイズとMサイズのパーカーズーを着て登場したのは凸凹コンビ(と、もう呼んでいいでしょう)の逹瑯と怜。ミヤがアコギに持ち替え、KenとAKiがそれぞれ楽器を手にすると、L'Arc-en-Cielの「Vivid Colors」を奏で、ボーカルの声が聞こえないほどの声が溢れる。最前列、隣に居たお姉さんは目に涙を浮かべていた。フロアもステージ上もキラキラと笑顔で溢れていて、みんな幸せそうだった。本当に。
ラストは出演者全員が登場し、このPARTY ZOOのために作られたZOOソングで締める。サインの入ったたくさんのカラーボールが宙を舞い、SATOちが両手を上下させ謎のダンスを踊り、圭がYUKKEのほほにキスをしたり( #ゆっけ許さない )と、初日とは思えないほどハッピーな空間だった。いい意味でライバルであり、仲間でもあるバンドが、枠にとらわれることなく自由に音楽を楽しんでいる姿がとてもうれしかった。本物のPARTY見せてくれてありがとう! このPARTYに顔を出さないなんて、絶対に後悔する。公演を重ねるごとに、M.A.Dのように忘れられない素晴らしいイベントになっていくだろう。

 

MUCC 孵化 2016/9/3 @ 大阪城音楽堂

9月3日大阪城音楽堂にて、MUCCが6月25日よりスタートさせた全国ツアー「MUCC TOUR 2016 GO TO 20TH ANNIVERSARY 孵化-哀ア痛葬是朽鵬6極志球業シ終T-」の最終公演を行った。

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結成から19年を迎えた彼らがこれまでに発売してきた15枚のアルバムの頭文字を冠した通称:文字化けツアー。各公演で新旧の楽曲の数々が披露され、19年の歴史を振り返ると共に、20周年に向けて伏線的な意味も含む内容だった。

 

台風12号の影響で曇天の大阪。会場後、雨が降り始め『さすがムック』という声が漏れるも、開演直前にピタリと止んだ。SE「ホムラウタ」でメンバーが登場し、YUKKEのスラップから「大嫌い」へ。『嫌い嫌い嫌い嫌い...』とステージ中央でマイク片手につぶやく逹瑯の『あなたが大嫌いです』に合わせて特効が鳴り、ライブの幕開けを告げると、00年のナンバー「娼婦」へ続く。

逹瑯が<もっとムックに声援を頂戴。まとめてぶち殺してやっから>と観客を煽ると、ミヤが<大阪ァ!!来いよ!オラァアア!>と叫び「KILLEЯ」へ。そして官能的な要素を持つ「JOKER」では、逹瑯とミヤが背中、首、頭を互いに預け濃厚な絡みを魅せる。

「フライト」の演奏中に上空を飛行機が通り、「悲しみとDANCEを」では”この雨雲の中で”のフレーズで、逹瑯が空を見上げるなど、野外ならではの偶然の演出(?)も。YUKKEがアップライトに持ち替えると、軽快なギターリフが絡み「ファズ」へ。観客もコーラスを一緒に歌いながら飛び跳ねる。最高に楽しい。ドラム、ベース、ギター、そしてハーモニカの各ソロパート後、最後に全員で音を合わせた「1979」から、暖かみのある淡い照明がステージいっぱいに広がった「パノラマ」へと繋ぐ。ここは個人的にとても好きな流れだった。

暗めの照明が赤に変わり、逹瑯が微動だにせず歌い始める姿が印象的な「トリガー」。歌詞に合わせ逹瑯とミヤが頭を撃ち抜く。そのまま音を止めることなく「ハニー」へ。ミヤのコーラスは、アダムとイヴは”恋”をせず、”やらかして”イエスが生まれた。このときの彼は完全にキマってたと思う。

ミヤがギターを奏で「嘘で歪む心臓」に入るも、逹瑯が歌詞を飛ばし<ごめん、もう一回やらせて>と、最初から仕切りなおしに。しかしまた同じところで躓き、オーディエンスが代わりに歌う。白とピンク(むらさき?)の照明もすごくよかった。本公演の日付から、この曲は必ず入れてくるだろうという予想と期待通り「9月3日の刻印」を披露。激しく明滅するライトに射られながら、歌い終えた逹瑯が膝から崩れ落ちるような姿が、目に焼き付いている。(恐らくこの曲だったはず……)

 

MCタイムでは、逹瑯が<音楽が楽しくなかったとき、ただ演ってるだけだったとき、楽しかったとき、いろんな時代の曲を演奏して振り返って、改めてムックが好きだなって思いました>と照れ笑いを含みながら語る。

そしてミヤのギターに乗せ「砂の城」を歌い上げ、アカペラのまま「家路」へと続く。このツアーと共に過ごしたひと夏が走馬灯のように駆け抜けた。風が抜けるなか演奏された「ハイデ」はすごく気持ちがよかったし、たくさん笑いながら泣いた。昔から自分の傍にあったような、やさしい曲だ。

セミファイナルの宮崎から本編入りした9月14日リリースの「CLASSIC」。イントロに合わせミラーボールがつくと、細かな光がステージに散る。大サビでたくさんの銀テープが飛び、その光景はまるで彼を祝福しているようだった。

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再びステージが暗転。「Mr.Liar」で、ミヤが<大阪ァアア!!>と煽り歌い始める。しかし逹瑯の<どうしたの?>の声で下手を見るとYUKKEが足を攣ったらしく、ステージ袖でたくさんのスタッフに囲まれ尻餅をついていた。逹瑯がYUKKEの目の前でデスボをし、ミヤも駆け寄り屈んでギターをかき鳴らす。倒れたままベースを引き続けるYUKKEと、目で合図を取るため立ち上がるSATOち。4人の信頼関係が見えた瞬間でもあった。しかしYUKKEの姿がないことで、アンバラスに見え、このバンドはいい意味でこの4人じゃないとダメだな、なんて生意気な事を思ってしまった。

復活し立ち上がったYUKKEの<ラスト行くぞーー!!>の声で、ステージに炎が点き「TONIGHT」へ。YUKKEとミヤが背中合わせで弾き、逹瑯が全身で歌い、SATOちが力強くドラムを叩く。全てを出し切るようなラストだった。

 

夢烏のアンコールの声が響き渡るも、なかなか出てこないメンバー。すると下手から徐々に<パンパン(手拍子)!ゆっけ!パンパン!ゆっけ!>と、ゆっけコールが起こる。このツアーでムックだけじゃなく、夢烏さんたちも大好きになったよ……!愛されてるな、ほんと。

再びメンバーが登場し「ENDER ENDER」でアンコールスタート。逹瑯の<ジャンプ!ジャンプ!>の声に合わせて飛ぶ「1997」へ流れる。大きな水鉄砲を持った逹瑯が客席に水をかけステージ前方はびしょ濡れに。イントロで大きな歓声が上がった「オルゴォル」では逆ダイが起き、熱を高めていく。

締めはライブの定番曲「蘭鋳」だ。途中、全員を座らせた逹瑯。<来年が本番です!残念で遺憾なことに、君たちの力を少し……いや、かなり借りなければならないときが来る! そのときは心置きなく手を差し伸べて頂戴!!いつもこっちが差し伸べてるんだから、こんなときくらいは返せよ!!

………全員死刑!!!!>

ラストまで止まることなく、全18公演をやりきった。ありがとう。お疲れさまでした!

メンバーがステージを去ったあと、スクリーンに結成20周年アニバーサリーイヤー「MUCC 20TH ANNIVERSARY 97-17 “飛翔”」に関連する20項目が掲示され、来年2月からの全国ツアー「MUCC 20TH ANNIVERSARY 97-17 羽化 -是朽鵬6極志球業シ終T翔殺-」などが発表された。

 

 

振り返ると京都広島岡山福岡大阪の5公演に参加していた。まさか、自分がムックのライブで踊っているとは…1年前の私が聞いたら驚くだろうなぁ。でももう底まで沈んでしまったから、助からないよ。数年後、早朝からムック体操を踊る自分の姿が安易に想像できる。にんげんってこわい。

音源を聞き始めて数ヶ月。まだ耳にしたことの無い曲はもちろん、タイトルと楽曲が一致しないこともある。ライブ中に歓声が上がる曲もわからない。
「2曲目知らなかったな」「あの曲のタイトルなんだっけ」全楽曲の中から演奏曲が予想できない上に、毎公演セットリストが変わるこのツアーだったからこそ、もっと知りたいという気持ちになったと思う。
ただステージで音を奏でる彼らに何度も素手で”心臓”をギュッと握られたような感覚を味わった。いつの間にか泣いていたり、妙な熱に悶えたり、楽しくて気持ちよくなったり。今までにない体験だった。20周年に向けて走る彼らが、過去も現在も未来も楽しんでいるようで、きっとフロアも同じ気持ちだったと思う。みんなキラキラした顔をしていた。かき鳴らす音も、叫ぶ声も、みんな、優しすぎるよ。この先ずっとこの音に包まれて笑顔で踊りたいな。

「これから、よろしくお願いします」

MUCC 孵化 2016/7/30 @ 広島クラブクアトロ

#ムックツアー2016秘湯巡り

 

六月からスタートしたツアーも折り返しに入った七月三十日。ムックツアー2016秘湯巡り、十軒目の広島クラブクアトロ。入り口向かいの番台には、「当日券有りマス」の文字が。

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(靴は履いたまま)荷物を下駄箱に預け、入浴券をもぎってもらったあと、真っ直ぐ進むと正面左手に脱衣所(ドリンク交換カウンター)と、浴室への扉が目に入る。Zeppなどは、男女(上手下手)で扉が分かれているが、ここは女湯(下手)からのみ、浴室に向かうことができ、その重い扉を開けた。

※当たり前ですが、みなさん洋服は着てらっしゃいます。全裸ではありません。あしからず。ちなみにゆっけさんは、このライブの前日、ほとんどの時間を全裸で過ごしたそうです。

 

SE「ーーーーー。」

「痛絶」のインストから「盲目であるが故の疎外感」、そして「茫然自失」へ。真っ赤に染まった浴槽を目にして、確信した。最高の一日になると。

逹瑯が、"今日は殺されないから……ブチ殺してやるよ「KILLEЯ」!! "と叫ぶように死刑宣告をした後、上手へダイブ。大サビ前にゆっけと入れ替わるように下手に来たミヤが、<焼け焦げた胸を刺す 猛毒のような口づけで ほら "殺しておくれ">のフレーズに合わせ、自身の心臓をトントンと小さく叩く。逹瑯とミヤが背中を合わせ交わりあう「JOKER」では、ゆっけが気まずそうに2人を背を向けていた。

ミヤがギターをかき鳴らした「咆哮」で、一斉にヘドバンが起きる。そして展開が多くライブ映えする「悲しみとDANCEを」では、逹瑯が手を大きく動かしながら歌う姿が印象的だ。

イントロで大きな歓声に包まれた「極彩」で重厚なサウンドを叩きつけると、「梟の揺り篭」、「誰も居ない家」と一気に攻め込む。そのあとは京都でも披露された「空虚な部屋」で浴室の空気は一転。新曲「トリガー」から、軽快で疾走感のある「サル」へと繋げ、観客を盛り上げる。ミヤの新たな相棒の初お披露目となった「1979」、懐かしいメロディアスな一曲「翼を下さい」と予想不可能なセットリストで、観客の心を奪ってゆく。

 

<ムックを始めてから何十、何百とやってるライブでも、お客さんの中には今日だけの子もいるってことを忘れないように、今日を最高のものにしたいと思います>逹瑯のMCに大きな拍手が贈られる。そして「家路」、「ハイデ」と優しく包み込むような歌声に涙が出た。

さとちが前に身を乗り出すと「前へ」。イントロから飛ばし気味のドラムに、逹瑯が「早いわ!」と何度も曲中に突っ込む(笑)。「Mr.Liar」ではベビィなサウンドに逹瑯の地を這うようなデスボイスが乗る。彼らの激しさに応えるように夢烏たちも一斉にヘドバンを繰り出す。そしてラスト「TONIGHT」。凄まじい轟音の中、逹瑯が上を見上げ「          」とこぼす。ムックは、全てを出し切ったような笑顔を浮かべ、ステージを去った。

 

アンコールの声に応えゆっけ、さとち、逹瑯、ミヤの順で登場。「1979」、「翼をください」の2曲で披露されたミヤの新たな相棒との出会いなど軽快なMCを挟み、ゆっけ作詞作曲の新曲「CLASSIC」を披露! 観客から手拍子が起きるとゆっけは嬉しそうな笑顔を浮かべていた。

地元・茨城を舞台にした「1997」で、全員がジャンプで一つになる。ミヤが<広島ァァーー!!来い来い来い来いッッ!!!>と煽った「MAD YACK」では、観客が左右に分かれ激しくぶつかり合うWODが起こり、「ENDER ENDER」へと休む間もなく畳み掛けていく。

ラスト「蘭鋳」のギターイントロに合わせ"ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!"とかけ声と手拍子が響き、サビではモッシュが起きる。逹瑯が、全員をその場に座らせると<まだこれで19年って怖くない?20周年楽しみにしてて頂戴よ。その前に広島、全員死刑!!>と彼の絶叫を合図に、汗を流すミヤがギターをかき鳴らし、さとちのカウント4で、一斉にジャンプ!浴室をぐちゃぐちゃにして、ステージを後にした。

 

本当に笑顔に溢れた、最高の一日をありがとうございました!リーダーのツイートを読んで、ライブハウスを風呂に変換して書いてやったぜ。

VAMPS ACOUSTIC DAY 2016/7/17 @ NAMBA Hatch

美しい夜会に響く重厚な音色。

 

7月6日のZepp Nagoyaを皮切りにスタートしたVAMPS恒例の籠城型ツアー<VAMPS LIVE 2016>。同ツアーは、普段行われている”通常公演”のほか、VAMPSでは初の試みとなる”ACOUSTIC DAY”、学生限定の”STUDENTS ONLY DAY?"、男女の観覧エリアが異なる"BEAUTY & THE BEAST”とバラエティに富んだ4種の公演を日替わりで開催。

 

7月17日4公演目を迎えた”ACOUSTIC DAY”。招待状を手に指定された座席へ。漆黒の幕に浮かぶ時刻が、開演の時を静かに告げると大きな拍手と共に幕が開き、夜景の美しいビル街をバックに、HYDEK.A.Z、そして総勢10名の演奏者が姿を現す。

ギターの前奏に乗せて、HYDEが歌いだしたのは「FAITH」。伸びやかな歌声に女性コーラスが絡み合う。続く「JESUS CHRIST」では、ブルーの照明の光によってダークな匂いを醸し出す。Apocalypticaとのコラボレーション曲「SIN IN JUSTICE」、「THE PAST」と披露。Unpluggedでも演奏された「DAMNED」はコントラバス奏者の影が、幕に映し出され、各パートごとにピンスポットが当てられる。憂愁を帯びた歌声が印象深く残る「REPLAY」は、アレンジによって壮大な楽曲に変貌を遂げていた。

大きな拍手を受けた後は、「SAMSARA」、そして「MY FIRST LAST」を披露。緑のレーザー照明が、会場全体に降り注ぎ幻想的な雰囲気を醸し出す。HYDEが一輪の薔薇を手にしっとりと「VAMPIRE'S LOVE」を歌い上げる。メンバー紹介のあとは、「THE JOLLY ROGER」、「LOVE ADDICT」と手拍子で、会場はひとつに。緊張の糸がほぐれてきたころ、MCを挟み「DEVIL SIDE」へ。HYDEの呼びかけに合わせ、彼のリクエスト通り、少し上品にレスポンス(笑)。ボサノバ風のアレンジが加わった「ANGEL TRIP」では、小さく小さくタオルを回すにHYDEに合わせて、観客もタオルを回す。 

温かみのあるオレンジの照明に包まれるなか演奏された「MEMORIES」は、今まさにこの瞬間を大切に歌っているような、そんな優しさを感じるような声だった。最後を飾るのは「SWEET DREAMS」。星空のような照明が美しく壮大なラストに心をグッと掴まれた。

 

アンコールの声に応え、ゆっくりと幕が開き、HYDEK.A.Zの2人で「EVANESCENT」を奏でる。本編とは異なり、シンプルなアコースティックを聴かせてくれたVAMPS

最後にはHYDEがマイクを通さず「ありがとうございました。」と告げ、観客は彼らに惜しみない拍手を贈った。